目次
競馬予想において適性の判定はとても重要
競馬予想において、適性の判定はとても重要なファクターです。
競馬において、どのような適性があるのか、その判定方法についてまとめました。
適性とは
適性とは、『各条件ごとにどれくらいの能力を出せるか』を表すものです。
競馬における適性は、下記のようなものがあります。
- コース適性
(トラック適性・回り適性・距離適性・直線距離適性・坂適性・競馬場適性) - 馬場差適性
- 重馬場適性
- ペース適性
- 季節・気温相性
適性の判定方法
適性はどう判定するのが良いのでしょうか。
過去成績から判定する
もっとも良い方法が「過去成績から判定する」方法です。
それは実績であり、事実であるからです。
適性は着度数で判定しない
「着度数(2-1-0-4 のようなもの)」で判定するのはよくありません。
理由は下記のとおりです。
- レース内容を加味していない
- 競馬ファンの多くが着度数で判定しているため、馬券的な旨みが少ない
例えば、ダート1800mでの着度数が(2-0-0-0)の馬がいたとして、だからこの馬はダート1800mの適性が高いと判断するのはあまりに早計です。
重要なのはその内容であり、今より低いクラスや弱いメンバーのときに勝っていたり、展開が向いていただけだったり、かなり昔のレースっだったりと、内容次第でその評価は大きく変わるからです。
適性な能力指数で判定すべき
適性は、「過去の能力指数に、成長補正を加味した指数」で判定すべきです。
- 競走馬は成長する
- 馬齢&月ごとに指数の平均を算出し、馬の平均的な成長度を補正
「過去の能力指数に、成長補正を加味した指数」を使用する理由は下記のとおりです。
- レース内容を加味している指数をベースにするため、より実際に近い適性になる
- 成長補正を加味した指数を使用すると、過去実績でも同列で比較が可能
- 着度数より精度が高い
「過去の能力指数に、成長補正を加味した指数」を過去全走算出し、その「最大値」と、「過去の同条件での最大値」を比較することで、各条件における適性をおよそ正確に判定することが可能です。
実績が無い場合は血統で判定する
実績がない場合は血統で判定するのが良いでしょう。
血統とは確率論であり、こういう血統ならこういう傾向の馬が産まれる確率が高いというものです。
実績があれば実績で、実績がない場合は血統で適性の判定を行いましょう。
実績と血統が相反する場合は、「実績重視」
実績と血統が相反する場合は多々あります。
そういった場合は「実績を重視」してください。
芝血統の馬からダートが得意な馬が産まれることもありますし、長距離血統の馬から短距離馬が産まれることもあります。
血統はあくまでも確率であり、そういった傾向の馬が産まれやすいというデータに過ぎません。
ですので、基本は実績、実績がない場合は血統という方法で良いでしょう。
それでは適性について一つずつ見ていきましょう。
1.コース適性
コース適性とは、トラック適性・回り適性・距離適性・直線距離適性・坂適性・競馬場適性の総合的な適性を指します。
1-1.トラック適性
トラック適性とは、芝・ダートの適性となります。
影響度はかなり大きく、重視すべきファクターとなります。
1-2.回り適性
回り適性とは、右回り、左回りをさします。
人間にも右利き・左利きがありますが、馬にもそれが存在します。
トラック別に、右回り、左回りの実績を確認します。
競馬場適性と重複するため、重要度は並みといったところです。
1-3.距離適性
競走馬にはそれぞれ、最も能力を出せる距離があります。
距離適性は、トラック別に、同距離・距離区分で判定します。
距離区分は、独自に下記のように設定しています。
- 芝短距離:芝1000~1399m
- 芝マイル:芝1400~1699m
- 芝中距離:芝1700~2199m
- 芝クラシック:芝2200m以上
- ダート短距離:ダ1000~1399m
- ダートマイル:ダ1400~1699m
- ダート中距離:ダ1700m以上
重要度は並みといったところです。
1-4.直線距離適性
競走馬には、直線距離が長いコースが得意な馬、逆に短いコースが得意な馬が存在します。
脚質によるところが大きいです。
同競馬場・同トラックでも、内回り・外回りによって直線距離がぜんぜん違いますので、競馬場適性ではわからない適性も判断することが可能です。
重要度は並みといったところです。
1-5.坂適性
ゴール前直線の坂が得意なパワー型の馬や、逆に苦手なスピード型の馬が存在します。
重要度は並みといったところです。
1-6.競馬場適性
競馬場適性とは、コース適性におけるトラック適性・回り適性・坂適性の総合適性です。
また、競馬場によって、馬場の質、コーナーの形状などの特徴があり、適性があります。
また、内回り・外回りによって求められる能力が変わるため、内回りと外回りは別の競馬場としてカウントすべきです。
競馬場にはそれぞれ様々な特性があるため、重要度はかなり高くなります。
また、同競馬場・同距離での実績の重要度はそれ以上に高いでしょう。。
2.馬場差適性
馬場差適性とは、馬場差や馬場指数による適性です。
一般的には軽い馬場や速い馬場、重い馬場や時計の掛かる馬場と言われるものですね。
同じ良馬場でも時計の速い馬場、時計が掛かる馬場といった馬場の差があり、それぞれに適性があります。
こちらも影響度は大きく、重視すべきファクターとなります。
3.重馬場適性
重馬場適性とは、良馬場、重馬場といった、馬場状態の適性となります。
データ件数が少ないため、トラック別に良馬場かそれ以外かで判定すると良いでしょう。
馬場差適性でも判定できるため、重要度は並みといったところです。
4.ペース適性
ペース適性とはそのまま、レースのペースに対する適性です。
レースペースは、ほぼコース(トラック・距離)によって決まり、メンバーによって調整が入ることで決まります。
例えば、ダート短距離の場合、ほぼほぼHペース必至ですし、芝長距離の場合、ほぼほぼSペースとなります。
逃げ馬が多い場合や上位人気馬が逃げ馬の場合はペースが上がりやすく、逆の場合はペースが落ち着きやすい傾向があります。
ただ、単純にH・M・Sの3段階で適性を判定するのではなく、もっと詳細なペースを利用するか、RPCIのような数値を使用すべきです。
コースごとにRPCI(ペースチェンジインデックス)の平均を算出し、それをベースにメンバーで補正することで予想ペースを出し、そのペースでの適性を判定すると良いでしょう。
重要度が大きいファクターとなります。
RPCIについては下記をご覧ください。
競馬ソフトTARGETのペース指数「PCI / PCI3 / RPCI」とは5.季節・気温相性
競走馬にはそれぞれ、得意な季節が存在します。
季節、すなわち気温です。
馬ごとに夏に強い、冬に強いなどが存在し、それは予想に活用すべきです。
気温で季節を分類すると、下記のとおりになります。
季節 | 月 |
---|---|
春 | 3~5月 |
夏 | 6~9月 |
秋 | 10~11月 |
冬 | 12月~2月 |
季節を意識せず、気温で「暖・普・冷」に分類しても良いでしょう。
季節で分類すると、牝馬のフケを考慮することも可能です。
重要度は並みです。
競走馬の適性に関する考察まとめ
上記10種の適性をきちんと評価することで、今走のレースが適性レースなのか、そうでないかをある程度正確に判定することができます。
そして、着度数で判定せず、能力指数を使って判定しましょう。
それでは素敵な競馬ライフを!