目次
TARGETの指数「補正タイム」とは
TARGETにおける基準タイム
補正タイムを説明するにあたり、先にその算出のベースとなる基準タイムの説明をしておきます。
TARGETにおける基準タイムとは、出馬表等に表示されるTGXや補正タイム等を算出するのに使用される、基準となるタイムです。
TARGETの基準タイムは、スピード指数などで一般的に設定されているようなコース毎に設定されているものとは異なり、「レース毎」に設定されています。
レース毎に設定することで、馬場によるタイムの影響や、スローペースによるタイムの影響を補正する必要がなくなる、という考えのもとに設定されています。
基準タイムは、TARGET開発者であるBLIZ氏が障害を除く全レースに対して個別に設定しています。
補正タイムとは
補正タイムとは、基準タイムをもとに距離の違いとクラス移動を考慮し、その中心を100で表したものです。
補正タイムという名前にはなっていますが、実際はタイムではなく指数的な扱いで良いです。
レース結果を数値化した成績データで、指数差は1=0.1秒となります。
100がそのレースの勝ちタイムの平均的なレベルとなっており、補正タイム100以上の馬が多いレースは、BLIZ氏がハイレベルレースだと認識しているレースであると言えます。
補正タイムには2種類の表示形態がある
補正タイムには下記2種類の表示形態があります。
- 【補】
該当レースのクラスと距離で補正された値となっており、該当レースの平均的な勝ちタイムが100になるように設定された相対的な補正タイムとなります。
項目名には「補」と表示されています。 - 【補9】
他の距離やクラスの馬と比較する画面のもので、2勝クラスを基準とした補正タイムです。
競走馬全体の絶対的な値です。
項目名は「補9」と表示されています。
表示形態は、
オプション>環境設定>基準タイム
で設定可能です。
- 基準タイム(クラス基準の相対値・距離補正等)
- フラットモード
補正タイムの算出に、距離やクラスによる補正を行わずに単純な差のみで補正タイムを計算するフラットなモード。 - 基準タイム補9(1000万下基準の絶対値+距離補正等)
2勝クラスを基準とした補正タイムで、競走馬全体の絶対値的な能力がわかる、特殊なモード。距離の差による補正が行われています。 - 基準タイム補9(1000万下基準の絶対値/旧補9互換)
2勝クラスを基準とした補正タイムで、競走馬全体の絶対値的な能力がわかる、特殊なモードです。距離補正が行われていません。 - 付加タイムを補正タイムの計算に含める
レース毎・馬毎に独自の補正ができるかどうかの設定です。
補正タイムのところをダブルクリックすると設定できます。
補正タイムはBLIZ氏の主観に基づいたスピード指数
基準タイムがレース毎に設定されており、その基準タイムを元に指数が作成されているため、補正タイムは馬場補正・ペース補正が不要なスピード指数のようなものと考えて良いでしょう。
そしてその基準タイムは、障害レースを除く全レースに対してBLIZ氏が手動で設定されているものですので、補正タイムはBLIZ氏の主観に基づいたスピード指数と言えます。
- メインメニュー⇒基準タイムファイルのダウンロードからダウンロードできます。
ZI指数とは
ZI指数とは、前走の着順、人気、着差、連対率、頭数の増減、斤量の増減、脚質等を数値化し、指数化したものです。
前走のみにフォーカスしており、今走の人気とほぼほぼ比例するような指数となっています。
- +:前走が格上のレース
- >:前走が格下のレース
TGX画面について
各馬の補正タイムを、さまざまな条下でどうだったかを表示したものです。
ZI指数
上記のとおり、前走のレースパフォーマンスを総合的に指数化したものです。
直前
過去5走以内、かつ10週間以で、今走と同トラックの補正タイムの最高値です。
同トラックレースがない場合は、別トラックの最高値が()で表示されます。
芝短
過去走の特定期間の中から、芝1000~1600mにおける補正タイムの最高値です。
さかのぼる期間は馬齢によって調整されており、9ヶ月~24ヶ月程度で、若い馬の方が長い期間で集計されます。
芝中
過去走の特定期間の中から、芝1600~3600mにおける補正タイムの最高値です。
1600mは、芝短・芝中、どちらの区分にも含まれます。
さかのぼる期間は馬齢によって調整されており、9ヶ月~24ヶ月程度で、若い馬の方が長い期間で集計されます。
ダ短
過去走の特定期間の中から、ダート1000~1600mにおける補正タイムの最高値です。
さかのぼる期間は馬齢によって調整されており、9ヶ月~24ヶ月程度で、若い馬の方が長い期間で集計されます。
ダ中
過去走の特定期間の中から、ダート1600~3600mにおける補正タイムの最高値です。
1600mは、ダ短・ダ中、どちらの区分にも含まれます。
さかのぼる期間は馬齢によって調整されており、9ヶ月~24ヶ月程度で、若い馬の方が長い期間で集計されます。
脚
補正タイムの最高値を出したときの脚質です。
適性が高い脚質が何かを判断する基準にすることができます。
人
今走の人気です。
成績データが取り込まれている必要があります。
着
今走の着順です。
成績データが取り込まれている必要があります。
まとめ
- 補正タイムは、レース毎に設定された基準タイムを元に作られたスピード指数のようなもの。
- 100がそのクラスを勝ち切る基準。
- 補正タイムの精度は、基準タイムを設定しているTARGET開発者BLIZ氏の主観のみが頼り。
- ZI指数は、前走の着順、人気、着差、連対率、頭数の増減、斤量の増減、脚質等を数値化し、指数化したもの。
- TGX画面は、各種条件下で出した補正タイムの最高値。
以上となります。
他にもTARGET関連の記事を多数書いておりますので、良ければご覧ください。
それでは素敵な競馬ライフを!