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すべてのデータを使用すべきではない
80%を基準とする場合、全馬を対象にしない方が良い
私は回収率分析をより詳細にした補正回収率分析を80%を基準としてそれよりどれくらい高いか低いかで判断しています。
補正回収率分析について詳しくは下記ページをご覧ください。
競馬ファンの方も回収率を基準として馬券検討されている方が多くいらっしゃると思います。
回収率をベースとして評価する場合、人気によって回収率が大きく異なるため全てのデータを分析対象として使用するのは得策ではありません。
ではどのようなデータを使用するのが良いのでしょうか。
単複どちらのデータをベースとして使うかを決める
単複どちらのデータをベースとして使うかは、ご自身の購入予定の券種次第です。
- 単勝、馬単、3連単などの、「とにかく頭をきちんと決めたい券種」の場合は単勝をベース
- 複勝、馬連、3連複などの、「上位馬を複数頭選出したい券種」の場合は複勝をベース
- どちらか決めれない場合、総合的に分析したい場合は複勝をベース
で良いかと思います。
データの使用範囲はオッズで判定する
トラック・人気別の回収率
トラック・人気ごとの複勝回収率は下記のとおりとなります。
なお使用するデータは、2016.1.1~2020.12.31の5年分とします。
単勝オッズ別の単勝回収率データ
芝&ダートコースのオッズ別単勝回収率
芝・ダート両方の場合、単勝オッズ40倍以上だと起伏が大きくなっており、不安定になっています。
芝コースのオッズ別単勝回収率
芝コースの場合、単勝オッズ36倍以上だと起伏が大きくなっています。
ダートコースのオッズ別単勝回収率
ダートコースの場合、単勝オッズ38倍以上だと起伏が大きくなっています。
複勝オッズ別の複勝回収率データ
芝&ダートコースのオッズ別複勝回収率
芝・ダート両方の場合、複勝オッズ16倍以上の起伏が大きくなっており、16倍以上になるとどんどん下がっているのがわかります。
芝コースのオッズ別オッズ複勝回収率
芝コースの場合、複勝オッズ16倍以上の起伏が大きくなっており、16倍以上になるとどんどん下がっているのがわかります。
ダートコースのオッズ別複勝回収率
ダートコースの場合、複勝オッズ15倍以上の起伏が大きくなっており、15倍以上になるとどんどん下がっているのがわかります。
結論:回収率データ分析に使用するデータ
上記のデータから、データ分析に適したデータは下記の通りとなります。
- 単勝回収率分析に使用するデータは、単勝オッズ40倍未満の馬
- 複勝回収率分析に使用するデータは、複勝オッズ16倍未満の馬
CrossFactorでデータ分析する際は複勝オッズを補正しているので、全データを使っても普通の回収率分析より精度は上がっていますが、そもそも大穴馬は馬券対象としてはふさわしくない為、やはり複勝オッズ16倍以上の馬を回収率分析にも含めるべきではありません。
これらのデータを元に分析を行うことで、穴馬を除き、80%を基準とした回収率データ分析が可能になります。
参考にしていただけましたら幸いです。
それでは、素敵な競馬ライフを!